ネットワーク基礎

【初心者向け】通信プロトコルとは?わかりやすく解説

gumio

私たちは日常的にスマホやパソコンでインターネットを使っています。
SNS、Youtube、オンラインゲーム、ネット検索、メール
どれも離れた相手とデータをやり取りすることで成り立っています。

では、まったく違う会社や国で作られた機器同士が、どうして正しくやり取りをできるのでしょうか?その答えが「通信プロトコル」です。

一言でいうと

通信プロトコルとは、一言でいうと「ネットワークに接続された機器同士が正しく通信するための共通ルール」です。
人間でいう言語のようなもので、同じプロトコルを使って初めて機器同士が情報をやり取りできます。なお、一般的には単にプロトコルと呼ばれることが多いです。

通信プロトコルがなければ、

  • サイトが表示されない
  • メールが届かない
  • 端末同士で接続できない

つまり、インターネットそのものが成り立たなくなってしまいます。そのため、世界共通のルールとして標準化されており、各メーカーでも共通のプロトコルを使用しています

身近な通信プロトコルの例

HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)

Webサイトを表示するためのプロトコルです。
ブラウザでGoogleやYouTubeを開くとき、必ず利用されています。

役割

  • Webサーバとブラウザの間でデータをやり取りする
  • 暗号化されており、安全に通信できる(鍵マークが表示されるサイトはHTTPSが使用されている)

DNS(Domain Name System)

ドメイン名をIPアドレスに変換するプロトコルです。

役割

  • google.com → 142.250.xxx.xxxのようにドメイン名をIPアドレスに変換してくれる
  • この仕組みのおかげで人間は覚えやすい文字(URL)でアクセスできるようになる

DNSがなければ、https://142.250.xxx.xxx/ のように数字を覚えていないとWebを見られません。

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)

ネットワークに接続した機器に、自動でIPアドレスを割り当てるプロトコルです。

役割

  • スマホやPCがWi-Fiに繋いだだけで通信できるのはDHCPが動くため
  • 手動でIPアドレスを設定する必要がないため便利

DHCPがなければ、「IPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ」といった通信に必要な設定を自分でしないといけません。

まとめ

今回は通信プロトコルについて、身近な例を挙げながら解説しました。

  • 機器同士が情報をやり取りするための共通ルール
  • 通信プロトコルがあるおかげでインターネットが存在し、世界中の人と通信ができる。

次回は「OSI参照モデル」と「TCP/IPモデル」について解説していきます。

ABOUT ME
空花(そらはな)ぐみを
空花(そらはな)ぐみを
ネットワークエンジニア / 愛猫家
高卒工場勤務を経て31歳でIT業界へ転職し、現在はSIer企業でネットワークエンジニアのプレイングマネージャーとして設計・構築を担当しています。未経験からキャリアを切り開いた経験を活かし、
・ネットワークエンジニア初級〜中級者がつまずきやすいポイントの解説
・ラボ環境を活用した検証手順
・業務で生かせる実践的なノウハウ
など、インフラエンジニアを目指す方や、現職でスキルを磨きたい方に役立つ情報を発信していきます。
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