【初心者向け】IPアドレス・MACアドレスとは?わかりやすく解説
パソコン、スマホ、プリンタ、ゲーム機など、今の時代はたくさんの機器がネットワークにつながっていますが、ひとつ疑問が出てきます。
「たくさんある機器同士は、どうやって相手を区別して通信しているのか?」
その答えがIPアドレスとMACアドレスです。どちらも似た存在ですが、それぞれ役割が違います。
IPアドレス・MACアドレスの共通点
まずそれぞれの共通点として、以下が挙げられます。
- ネットワークに接続されている機器を識別するための番号
- 人でいう「住所」や「名前」のようなもの
どちらも「誰と通信すべきか」を機器が判断するために使われています。
IPアドレスとは
IPアドレスは、「最終的にどこにデータを届けたいのか」を特定するための番号です。大きく分けて2種類に分類されます。それぞれの特徴について解説していきます。
LANやWANについては過去記事(https://network-nexus0509.com/learning-2/277/)で解説していますので、そちらをご参考下さい。
| 種類 | 使われる場所 | 誰が決めるか |
|---|---|---|
| グローバルIPアドレス | インターネット 一部のWAN | ISP(プロバイダ)またはキャリア |
| プライベートIPアドレス | 家・会社などのLAN 一部のWAN | 自分(管理者) |
グローバルIPアドレスの特徴
- インターネットや一部のWANで使うための番号
- 世界中で同じ番号は存在できない
- インターネット回線を契約すると、ISP(プロバイダ)が割り当ててくれる
- 自宅のWi-Fiルータや、会社のルータ等、外部回線を終端するネットワーク機器に設定される
プライベートIPアドレスの特徴
- 家や会社のLANや一部のWANで使う番号
- 誰でも自由に使ってOK
- 別のLAN同士で重複しても問題ない
- 自宅のWi-Fiルータ等から無線・有線経由で端末へ自動的に割り当てられることが多い
MACアドレスとは
MACアドレスは、「次にどこにデータを渡せばいいのか」を特定するための番号です。パソコン、スマホ、プリンタなど、ネットワークにつながる機器には、最初からMACアドレスが焼きこまれています。イメージとしては、機械ごとに刻印された製造番号のようなものです。
例えば、Wi-FiにつながったPC同士で通信する場合
PC A → Wi-Fiルータ → PC B
という流れでデータが送られます。
このとき、PC AやWi-FiルータはMACアドレスを見て、次に渡す相手を判断しています。
つまり、MACアドレスは
✅ ネットワーク内でデータを届けるための「住所」
✅ LAN内で正しい機器にデータを届ける仕組み
として使われています。
まとめ
ネットワークの仕組みは難しいイメージがありますが、IPアドレスとMACアドレスの役割を理解すると一気にわかりやすくなります。
- IPアドレス → 最終的な届け先を決める番号
- MACアドレス → 次に渡す相手を決める番号
この2つがあるおかげで、私たちは当たり前のようにインターネットを使えています。
今後スイッチングやルーティングといった通信技術を学ぶときにも、必ず基礎となる知識なので、ぜひ押さえておきましょう。
